本研究室では、光ファイバ伝送技術と光スイッチング技術を利用して、増加の一途をたどるインターネット上を流通する情報を、より大量に、より高速に、より効率的に、より安全に伝送できる次世代の光ファイバネットワークの実現を目指して、デバイスレベルからネットワークレベルまで幅広い研究開発に取り組んでいます。

例えば、

・光の強度だけではなく、位相にも情報を載せて大量の情報を伝送する技術
・光の符号を使って、同一時刻、同一波長で複数のユーザーが伝送路を共有する技術
・光信号を一旦電気に変換することなく、光のままで中継する技術
・光ファイバ断面の電磁界分布の違いを利用して、情報を多重伝送する技術
・光ファイバの非線形性が問題となる場合にも、情報を確実に伝送する技術
・光ファイバをより効率的に利用するためのネットワーク技術
・無線信号を光ファイバで伝送する技術

などの研究を行っています。

これらの研究開発によって、ユーザーはいつでも、どこにいても（＊）、ストレスを感じることなく、安全に映像をはじめとする次世代ブロードバンド・インターネット接続サービスを享受することができるようになります。ビッグデータ、AI、IoT、5Gなどの最新の情報処理、情報通信技術も、情報インフラを根底から支える光ファイバネットワークがなければ、その性能を十分に発揮することはできません。
　　＊携帯電話、スマートフォンのような無線端末でやりとりする情報も、途中のほとんどの部分は光ファイバで伝送されています。
　　
　　　　　光信号の形式を変換する装置の構成            　　　　　　　光ファイバ中の電界分布

　　         　　  

【最近の卒業生の就職先】

　　NTTコミュニケーションズ、NTT西日本、NTT東日本、NTTドコモ、
　三菱電機、富士通、JFEスチール、関西電力、ジェイテクト　　　　　　　他
　　　　　
　　　　　　研究室でのカレーパーティー　　　　　　　　　研究室卒業生が集ったシンポジウム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（長谷川、児玉、北山研究室の出身者を含む）