通信工学読書案内


通信工学は人々のコミュニケーション活動に立脚しており、社会のありかたと 密接に関係して発展してきた学問分野です。そのため、いろいろな観点から社会と接し、真に必要とされている通信の基盤技術を研究開発することが 我々の使命です。専門分化がすすみ、 大学から共通教育の場(教養部など)が消えつつある昨今の現状では、工学部に在籍する大学生が広く社会のことを考える場は、減少しつつあるように 思われてなりません。 ここでは、普段お世話になっている 数式の並んだ自然科学系の本から離れて人文社会科学の立場から書かれた本を紹介しましょう。以下では試しに、普通教育(リテラシー教育)の終着点といえる 高校の科目別に便宜上分類してみました。






§  奈良潤:"人工知能を越える人間の強みとは", 技術評論社 (2017). もちろん人工知能は生身の人間の知能とは大きく異なる。そのことを活かせばすべての仕事がAIに代替されることはありえない。人間だからできることは何かを問う。 (2017/11/23)

o    鷲田小彌太:"【最終版】大学教授になる方法", 言視舎 (2017). 大学教員には教員面免許がない?では、どうすれば大学教員になれるのか。これまで多くの指南書を出されてきた鷲田先生からの最終指南書。(2018/2/2)

o    田坂広志:"東大生となった君へ―真のエリートへの道―", 光文社新書942, 光文社 (2018). 大学に入ることがゴールではなく、人生の新しいステージのスタート地点である。自分を見失うことのないようにしっかり自分の頭で考えながら歩んでほしい。(2018/4/23)

o    おおたとしまさ:"ルポ東大女子", 幻冬舎新書489, 幻冬舎 (2018). 女性の社会的役割の変化と現在の高学歴女子事情を紹介。時代とともに移ろう女性・男性像について考える。(2018/6/24)

o    ヤング吉原麻里子、木島里江:"世界を変えるSTEAM人材―シリコンバレー「デザイン思考」の核心―", 朝日新書702, 朝日新聞出版 (2019). デザイン思考の導入で理科系教育の革新を。新たな発想を産む土壌を育てよう。(2019/4/4)

o    宮津大輔:"アート×テクノロジーの時代―社会を変革するクリエイティブ・ビジネス―", 光文社新書888, 光文社 (2017). コンピュータグラフィックなど情報技術の進展により、アートとテクノロジーの境目が曖昧に。現行のメディアを越えた新たな社会はその先にある。(2019/4/4)

o    藤垣裕子, 柳川範之:"東大教授が考えるあたらしい教養", 幻冬舎新書560, 幻冬舎 (2019). 教養とは何か?どのような教養を身につけるべきか?現代を生き抜くために必要な教養について考える。(2019/7/5)

 


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