『光』の研究開発は、90年代後半には終わったのではないかという声すら聞かれたが、その後のインターネットの急送な普及によりトラフィックがムーアの法則 (約10倍/5年)を上回るペースで増大し続ける状況で様相は一変し、新たな研究開発課題が次々と見え始めている。
我が国のFTTHのユーザ数は700万を越え、1年間(2005年7月から2006年6月)の伸び率は85%とその増加は著しい。また家庭へのブロードバンドの浸透率はほぼ50%に達し、2010年には旧来の電話ユーザの2/3以上がFTTH化されるであろう。近い将来、IP TVで複数チャネルのHD TVクラスの映像を高品質に転送したり、ピアトゥピアやYouTube などのユーザ主導でブロードバンドを必要とするアプリケーションをサポートするためには、1ユーザ当り1~10 Gbps以上の伝送容量が必要になるであろう。また10GbEなどの導入によりLANの高速化も進んであり、極く最近では100GbEの標準化まで視野に上っている。
一方、コア・メトロネットワークにおいては、トラフィックの東京への一極集中によって生じる弊害が指摘されており、近い将来東名阪などの主要な幹線ルートで伝送容量が不足する事態が起こると予想され、ビットレートは現在の10Gb/sから40Gb/sへのアップグレードが進みつつある。今後、光パスオンデマンドなどのフォトニックネットワーキングのポテンシャルをフルに活用した新しいタイプのサービスを実現するためには、波長を駆使した波長ルーティングや光バースト/パケットスイッチングなどのデータ転送技術の光化を進めなければならない。これらと並行して、光ファイバ伝送技術においても、通信技術者の『夢』であるシャノン限界に迫る極限光通信技術の探求が始まっており、多値変調による光周波数利用効率の向上、誤り訂正や適応補償などにより伝送路を常に最適の状態に維持する技術の研究開発が今後の最重要課題である。
当研究室では「光技術」をベースとして、上記のようなネットワークレイヤから物理レイヤまで様々な研究開発課題にチャレンジしている。
- [2008.04.24] メンバー更新
- [2008.04.14] 研究室紹介(13:00〜16:00)
- [2008.04.09] 研究室お花見
- [2008.03.14] A. Marsden, A. Maruta and K. Kitayama,"Routing and Wavelength Assignment Encompassing FWM in WDM Lightpath Networks"がONDM2008(http://www.ondm2008.cat/)にてBest Paper Awardを受賞
- [2008.02.24] OFC 2008, 池さん,Juan Jose Vegas Olmosさん,三好さん,北川君,林君が発表
- [2008.02.22] 大阪大学情報通信技術シンポジウム2008, 北山先生が講演
- [2008.02.21] 研究室大掃除(午前)
- [2008.02.20] 研究室追いコン2008(箕面山荘,午後4:30出発)
- [2008.02.20] 四年生卒業研究発表
大阪大学大学院工学研究科電子情報エネルギー工学専攻電子情報工学コース先端通信工学講座は、大学院重点化に伴い、大学院専任専攻として平成8年4月に設置された。本講座は、超高速光ファイバ通信技術および無線ネットワーク技術の研究および教育を担当しており、その中でも特に、大容量かつ高品質なマルチメディア通信を可能とするための高度情報通信ネットワークの工学的実現に関する研究を行なっている。具体的には大容量、高品質かつ長距離伝送が要求される光ファイバ基幹ネットワークにおいては、超短パルスの長距離伝送が可能な光ソリトン伝送に関する研究を進めるとともに、トラフィックや電波伝搬路の変動に対する高い柔軟性が要求される加入者無線ネットワークにおいては、各種の多元接続方式と知的信号処理技術を融合した知的無線通信方式の研究に取り組んでいる。
現在の研究室の職員構成は、 北山研一教授、および 丸田章博助教授 であり、20数名の大学院学生および学部学生の指導を行なっている。
〒 565-0871 大阪府吹田市山田丘 2-1
大阪大学大学院工学研究科
電気電子情報工学専攻 情報通信工学部門
通信ネットワーク工学講座
フォトニックネットワーク工学領域


